教えてやる 作曲家になるのは簡単だ!
漫画『ドラゴン桜』には「教えてやる東大は簡単だ!」というセリフがあります。言うまでもなく東大に合格するのは簡単なことではありません。しかし、それを「簡単だ!」と言い張る勉強法は非常に理にかなったものです。
ここは、『ドラゴン桜』に出てくる勉強法を音楽トレーニングに応用するとどうかという思考実験のためのページです。言うまでもなく作曲家になるのも「簡単」ではありません。念のため。
音楽理論書はやらなくていい
『ドラゴン桜』では英語を勉強するときに文法書はやらなくていいと言い、英語の例文を100個覚えることでその代わりとします。この100個の英文の英単語を組み替えたりすることにより、英作文に応用できるし、文法も覚えられて一石二鳥だというわけです。
日本の英語教育はかなり専門的な文法まで授業で教えるわりに英語を話す力や聞く力が不足していると言われています。そして語彙力もです。要するに文法に時間をかけすぎているわけですね。
音楽でもあまり専門的な音楽理論書はやらなくても(やってもいいですが)、実際の楽曲に出てくるコード進行を代表的なものから順番に覚えてみて、そのコード進行に対してメロディをつける練習をしたり、逆に簡単なメロディだけ与えられたときにそれに対して伴奏をつける訓練をしたりするほうが、作曲方面においてはより意義があることでしょう。
楽譜は捨てろ
『ドラゴン桜』では数学の勉強において参考書は捨てて教科書に書いてあることだけやれと言います。(ただしチャート式はやればいいとも書いてありますが)
音楽における参考書とは何に相当するでしょうか。教科書=原曲であるなら、その楽譜や楽曲分析書、解説書などはすべて参考書に当たるのではないでしょうか。
楽譜を捨てることによって自分の耳で聴く力を養うことが出来るようになります。(そして採譜すれば楽譜代も浮いて、お財布に優しいです。←財布と採譜をかけてる)
音源があるなら楽譜を捨ててひたすら音源にだけ耳を傾けるのは音楽家としての素養を養う上で重要でしょう。
反射的に公式を思い出すためには反射神経
ドラゴン桜のなかには「数学は条件反射だ!よって卓球しながら計算練習」というストーリーがあります。ドラゴン桜のなかでもなかなかの名場面(迷場面?)です。
反射的に頭に浮かぶようになるまで訓練するということの大切さは音楽でも同様でしょう。演奏中にリアルタイムに移動ドで考えることが出来るようになってはじめて見えてくる世界があるからです。
瞬間的に、反射的に思い出せるために日々訓練あるのみです。
まとめ
受験勉強用のメソッドは、音楽を習得する上でも有効だと思います。自分なりにその共通点を見出しましょう。
楽譜ではなく、ピアノロールを使えば、音楽はおもいっきり簡単になる。
難点は、あまり音感や実力はつきにくいということかなぁ。