MuseScoreとは
フリーソフトなのに、finaleなどの市販の楽譜ソフトより使いやすく、人気のある楽譜作成用のソフト。打ち込んだ楽譜のMIDIでの再生も出来る。日本語対応している。Windows/OSX両対応。iOS/Android用の再生用アプリ有り。
- 公式サイト http://musescore.org/ja
ノウハウ
基本
- 下記の記事が秀逸で、おおよそのことはこれを読めばわかる。
- finale NotePadをやめてMuseScoreを使おう http://blog.goo.ne.jp/toko0131/e/729ec8615aa59425121393433d6e341b
音符入力モードについて
- 音符入力モードのショートカットはNキー。
- キーボードのc,d,e,f,g,h,a,bで音符を入れて、1,2,3,4,5で音符の長さを変更、Command(Ctrl) +↑,↓で1オクターブ移動というのを活用するとキーボードだけである程度の音符入力が出来て便利。休符のショートカットは「0」。
- Shift+c,d,e,f,g,h,a,bで直前の音符に音符を追加できる。
- キーボードで素早く入力するためには、Command+↑,↓を、他のキーに割り当てたほうがいいと思う。お勧めは「1」「2」に割り当てること。64分、32分音符なんてそうそう入力しないので…。
- Q、Wキーで直前の音符の長さを半分/倍に変更できる。
- 臨時記号は♭は「-」。#はショートカットキーが設定されていないので「Shift」+「-」あたりに設定しておくと使いやすいと思う。
- 臨時記号が入る場合、↑、↓で直前の音符を半音移動させることが出来る。その音符が繰り返される場合、毎回半音移動させるのは嫌なのでRキーを押して、直前と同じ音符を入力すると楽。
- その他
- タイ、スラーなどはあとでまとめて入れるとよさげ。ショートカットキーを活用すべし。
- 符頭の反転、タイの反転はX。
小節
- 小節を増やすには「作成」→「小節」。事前に多めに追加しておくと使いやすいと思う。(余った分はあとで消せば良い)
- 小節を削除するには、小節を選択状態にして(Commandを押しながら小節の何もないところをクリック)、Command + Fn + delete。
音符複数選択
- Shiftを押しながら音符をクリックで和音選択できる。
- 小節内の音符をまとめて選択するには、Shiftを押しながら音符のないところをクリック。もしくは、Shiftを押しながら音符を2回クリック。
- 小節まるごと(ト音、ヘ音パート)をまとめて選択するには、Commandを押しながら小節内をクリック。
- 音符の選択範囲を広げるには、音符を選択している状態で、←,→。
- Shiftを押しながら最初と最後の音符をクリックするとその範囲の音符が選択されている状態になる。
同じ音符の入力
- 直前と同じ音符の入力はショートカットキーのR。
- 同じ和音の入力はショートカットがないので、和音選択して、↑,↓などでまとめて音高の変更ができるので、これを活用すると便利。
- 音符複数選択〜コピペ、↑,↓での音高の変更が便利。
- コピペしたあとに和音の音符の長さを変更するには、和音のなかの音符を一つクリックして、ショートカットキー1〜9で音符の長さを指定すると良い。(和音が選択されている状態でこのショートカットが使えないのは改善されるべきだと思う。)
スラー
- スラーは音符を選択して、ショートカットのsキー。
- スラーの範囲を広げるには、スラー記号をクリックしたあと、shift+→。
- 先にスラーをかけたい範囲の音符を選択してから、ショートカットのsキーを使っても良い。
ショートカット
- OSXでBluetoothキーボードだと一部のショートカットキーが利かないようだったので適当にショートカットキーを変更して使うといい感じ。
- 公式サイトに掲載されているショートカット一覧 → キーボードショートカット
レイアウト
- 五線の行間隔の調整は、メニューの「スタイル」→「楽譜のスタイル」→「小節」→「間隔」のところ。default 1.30。楽譜が見にくくければここで調整。
- 小節単位の間隔の調整は、メニューの「レイアウト」→「小節の間隔を狭くする」などで出来る。これはショートカットキー「{」「}」(私のキーボードだと利かなかったので登録しなおした)
- コードネーム、音符にスラーがかけたときに重なるときがあるので心持ち上に移動させたい。「スタイル」→「一般」→「コード記号,フレットボード」→コード記号の「配置」→「垂直位置の規定値」 ここを増やす。
- 1段の小節数を固定したい。パレットの「区切りとスペーサー」にある「譜表の折り返し」(改段落の意味)や、「ページ区切り」(改ページの意味)を用いる。
- 臨時記号つきのアルペジオが左隣りの音符に重なる問題。簡単には解決できなさそう。「スタイル」→「アルペジオ」→「音符までの距離」でアルペジオのかかっている音符までの距離は調整できるのだが、左にある音符までの距離は調整できない。そこで、あとは、小節幅を調整するだとか音符の最小間隔を調整するだとか。
特殊記号の入力
- テンポを表記するときに♩=180とか書けなくて困ったが、「♩」は文字入力パレット(文字入力モードで画面左下にあるキーボードのアイコンをクリックするか、F2キーを押すかすると出てくる)上にあった。
- 音符に「(♭)」をつける方法。メニューの「表示」→「パレット」でパレットを出して、臨時記号のところを開き、「♭」をターゲット音符にドラッグ。続いて、その「♭」に「( )」をドラッグ。Zキーで記号パレットを出して同様の操作をしても良いのだが、記号パレットでは何故か「(」と「)」の二つに分かれているので使いにくい。
MIDIキーボード
- 入力にはMIDIの外部キーボード(鍵盤)を用いることも出来るようだが、そちらは試していない。
歌詞入力
- 歌詞入力は半角スペースを押すと次の音符の歌詞入力に移動するのでGoogle IMEなどの場合、日本語モードのときのスペースを「半角」に固定しておくとテンポ良く歌詞が入力できる。
- ショートカットCommand+LはLに変更したほうが使い勝手がいいと思う。
コードネーム入力
- コードネームは音符を選択してCommand+Kで入力モードに。「♭」は「b」を入れると入力確定時に「♭」に変換される。#は普通に「#」で良い。
- Tabキーで次の小節のコードネーム入力に。スペースキーで次の音符のコードネーム入力に。
- Shift+Tabで一つ前の小節に。Shift+スペースで一つ前の音符のコードネーム入力に。
- C on Dのような表記は?
- いまのところ入力できないようだ。C/Dと記入しておくべき。
- C/D7が勝手にC/Dに変わる。
- parserの修正、作業中なのだそうな。→ http://musescore.org/en/node/25655
他ソフトへのインポート&エクスポート
- MusicXML形式でエクスポートして、Cubaseにインポートすることも可能なようだ。
楽譜入力上のテクニック
- ピアノ譜で二段になっているとして、右手のパートの音符が途中から左手のパートに行くとき → 右手のパートにまず入力して、左手のパートに移動させたい音符を1つずつ選んでCommand + Shift + ↓