本サイトの和音記号について

このサイトにおけるメジャースケールの7つの4和音の表記

このサイトではメジャースケールの各4和音を以下のように書く。

I△7,IIm7,IIIm7,IV△7,V7,VIm7,VIIφ7

何故、IM7と書かずI△7と書くのですか?

手書きで書くときにMとmの区別がつきにくいため、mとMとの同時使用は避ける必要がある。Mを△に変更するか、Mを使うのであれば、mをアンダースコア(“_”)で表記するとか、IImではなくiiのように小文字表記にするとか。このブログでは前者のMを△に変更する記法を採用する。

このサイトで単音を明示するとき

このサイトでは単音は小文字で明示する。cと書いてあればドである。人によっては、大文字のまま表記する人がいるのだが(前後の文脈からわかるだろうということで)、あれは和音と紛らわしいのでいますぐやめるべきであると私は思う。

つまり、ドレミファソラシドは、c,d,e,f,g,a,b,cである。c#と書いてあればド#の音(単音)、C#と書いてあればド#,ミ#(ファ),ソ#から成る和音である。

私自身は、音名は普段ドイツ語表記で、ファ#ならfis、シはh、シ♭はb(hes)のように表記しているのだが、慣れていない人が多いと思うのでこのサイトでは英語表記で統一する。

このサイトで任意の度数を表記するとき

Xは任意の度数(I,II,III,IV,V,VI,VII,あるいはI#,II#,IV#,V#,VI#)を意味する。例えば、Xφと書いてあれば、Iφ,IIφ,…,VIIφ,#Iφ,#IIφ,…,#VIφのいずれかである。

また、小文字で書かれたxはXのrootの音(単音)を意味する。

このサイトではdimは4和音

C dimと書いた場合、これはド・♭ミ・♭ソ・♭♭シ(ラ)から成る4和音であるものとする。
ド・♭ミ・♭ソならばCφ(half diminish)と書くものとする。

φは、3音しかない(4音目がない)ディミニッシュ・コードである。中途半端なディミニッシュなのでハーフディミニッシュと呼ばれる。ディミニッシュのコードは、記法によってはCo のように丸で表すが、この丸が半分に割れている記号としてφ(ギリシア文字のファイ)記号を当てる記法を私は採用している。

音楽の文化によっては、dimをハーフディミニッシュを意味する記号として使い、dim7をφ7の意味で使う記法もあるが、このブログではそうではないので注意すること。

また、
φ:ファイ小文字 (U+03C6)
ではなく、
ø:ストローク付きO小文字 (U+00F8)
のほうが正しいんじゃないのかと言うツッコミもあるかと思うが、入力しやすさの観点から、前者を採用する。

このサイトではすべてメジャースケールで考える

それから、ここではすべてメジャースケールで考え、表記する。マイナースケールとメジャースケールと分けて考えると表記が煩雑になるからである。つまり、III7が出てきたら、それはマイナースケールのV7であると頭のなかで変換して欲しい。また、VIm7とIII7を往復するような曲があれば、それはマイナースケールでImとV7とを行き来しているわけであり、VIm7→IV△7→IIm7→III7という進行があれば、それはマイナースケールで1-6-4-5をやっているわけである。

このような訓練を十分にすれば、作曲するときに長調に曲のなかに短調らしさを織り交ぜるようなことが自然に出来るようになるので有意義だと思う。

このサイトで調を明示するとき

明らかでない場合、調の明示をする場合がある。f : V7 → I△7と書いてあれば、F major scaleでのV7→I△7である。借用和音の場合、このfをdegree nameで書くことがある。その場合は小文字のローマ数字を用いて、iv : V7 → I△7のように書く。これは現在の調の4番目の音から始まるメジャースケールにおいて、V7→I△7という意味になる。これは場合によっては、V7 of iv → I△7 of ivのように書く。

また調を明示せず、I7→IV△7のように書くことがあるが、これは 言うまでもなく下属調のV7→I△7、すなわち、 iv:V7→I△7 と書くべきものである。このとき、親切のため、「I7→IV△7 (V7 of iv → I△7 of iv)」のように括弧表記で、iv調でのV7→I△7であることを併記する場合もある。

このサイトでテンションを明示するとき

また、テンションを明示することがある。V7(13)のように書いてあれば13thが付与されているという意味である。普通、あまり細かくテンションを書くべきではないが、このテンションが曲調を決めることが多いので必要だと判断した場合、明示する。

このサイトで1小節ごとのコードを明示するとき

その他、1小節ごとに “|”で区切る。例)  I | IV | I  V7 | I
また、コードが確定するだけの情報がないような小節はN.C.(ノンコード)と記す。


作者 やね うらお

BM98,BMSの生みの親 / ヒルズにオフィスのある某社CTO / プログラミング歴37年(5歳から) / 将棋ソフト「やねうら王」開発者 / 音楽理論ブログ / 天才(らしい) / 毎日が楽しすぎて死にそう

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